2011年4月14日木曜日

タリーク スルタン


アメリカで活躍するエジプシャンスタイル オリエンタルダンサーTarik Sultan(タリーク スルタン)をご紹介します。
男性ダンサーというとエジプシャンスタイルはTitoが有名ですが、タリークもオリエンタルダンサー歴25年の経験を持ち、日頃から男性もオリエン タルダンスを女性同様に踊り, Raks Sharqi(ラクス・シャルキー)はRaks Baladi(バラディー), Shaabiなどのsocial dance(社交ダンス)が大元になっている由来をオリエンタルダンスを学ぶ生徒達に伝えています。
ニューヨークにて彼の下でオリエンタルダンスを学んでいる日本人女性Naomiさんが、タリークのダンサーとしての素晴らしさを伝えてくれました。
日本のオリエンタルダンサーの皆様にも是非彼のことをもっと知って頂きたく、タリークの生インタヴューも今後ブログにて掲載させて頂く予定です。(Naomiさんからタリークのご紹介→)

Naomiさんより

私はNYでオリエンタルダンスをKaeshi Chai(ケイシー チャイ)とTarik Sultan(タリーク スルタン)に師事し, 現在はタリークのアシスタントとして彼のもとでエジプシャンスタイルを勉強しています。今回はタリーク スルタンのご紹介です。

タリークはこれまで25年間に渡り、オリエンタルダンスのパフォーマンスとリサーチを行って来ました。彼はまた、アメリカ オリエンタルダンスレ ジェンドのモロッコの愛弟子で、彼女のダンスカンパニーのディレクターを数年務めました。現在は独立し、彼独自のスタイルを確立し、優れた先生、パフォー マー、そしてダンスのリサーチャーとしてアメリカ国内はもとより、世界で活躍しています。ここ数年はアルゼンチン、オーストラリア、イギリス、トリニダー ド&トバコ、そして昨年は日本(大阪)へも初来日を果たしました。

タリークはとても親しみやすい人柄で、彼のクラスは彼の人柄を反映した親しみやすく楽しいクラスです。先生としては非常に忍耐強く生徒一人一人に注 意を払っています。例えばステップや動きをなかなか習得できずに困っている生徒には動きを細かく説明し、何度も繰り返して行うことで、生徒の理解を深めて います。殆どの先生方と違い、彼はただ単に振り付けやテクニックを教えるだけではなく、音楽を理解しそれに合わせた動きや感情表現が出来るように教えま す。タリークはオリエンタルダンスが一般に踊られている「バラディ」からステージで踊られる「シャルキ」になった事を相違点を動きやテクニックのみなら ず、音楽の相違からも教えています。さらにエジプト、中東、北アフリカの民族ダンスをその歴史的、文化的背景からも教え、生徒たちのオリエンタルダンスに 対する知識と見解を広める手助けをしています。

彼 は生徒に手と腕の基本的な使い方に特に重点をおき、体の動きと手、腕の動きが音楽にあわせて自然にそして本物の動きになるように教えています。また、彼の ビデオを見てもわかるように、彼はフィンガーシンバル(sagat/zills)に優れています。彼はフィンガーシンバルを「プロップ」としては扱わず に、「楽器」として扱い、楽器を演奏することから教えます。彼独自のパターン練習方法を確立し、「楽器」として「演奏」することから始めます。始めはパ ターンだけの練習でとにかくフィンガーシンバルに慣れることから始め、音楽もかけずに、ステップも踏まずにパターンの練習を繰り返します。ですから初心者 の方でも苦手意識を持たずにフィンガーシンバルに親しむ事ができると思います。

パフォーマーとしては常に観客を魅了し、観客は彼のエジプシャンスタイルを堪能しています。彼のトレードマークのシーシャ(水パイプ)ダンスは 2003年に始めました。これは全く支えのないシーシャを頭の上に乗せるだけでバランスをとっています。これに影響された世界中のダンサーがパフォーマン スし始めています。例えばエジプトのTitoも最近は彼のショーに彼独自のスタイルのものを取り入れているようです。


昨年日本に初来日を果たした時は、生徒達から慕われ、愛され、インテンシブWSの他に追加で行われた通常のクラスにもWSに参加された生徒さん達が数多く 参加してくれました。滞在中に彼のWSとクラスを受けた生徒さん達のテクニック、姿勢、ステージ表現、音楽の理解は目をみはる上達ぶりでした。これは彼が リラックスしてダンスを楽しむ雰囲気を作り出すからだと思います。彼のクラスを受けた方の殆どが「タリークのクラスは楽しかった」と感想を述べていまし た。
彼のオリエンタルダンスに対する愛情と情熱はテクニックやパフォーマンスのみならず、歴史的、文化的背景からも真髄を追求して行くことに繋がっています。
New Yorkに来る機会がございましたら、一度タリークのレッスンを受けてみるとその楽しさがわかると思います。タリークは近い将来また日本の皆さんにお会いできることを望んでいます。」

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