2011年3月31日木曜日

Sali







「自分自身の進みたい道がはっきりした」
新しい道を歩む為、ソロとして独立を決心したSaliさん。現在は、ソロとして各地でその踊りを披露している他、講師としても活動している。又、毎年海外にてトレーニングを積み、2009年にはシンガポールにてWSを行った。
即興によるライブ感溢れる感情表現を得意とし、アラブ音楽以外にも邦楽・インド音楽・ロックなど異ジャンルの音楽家との共演をしている。
ナチュラルに自由に、心を旅するように躍るSaliさんが、オリエンタルダンスとの出会いからソロとして独立した今後の展望を語ります。

1.オリエンタルダンスを始めたきっかけは何ですか。
最初の師であるMishaalと の突然の出会いです。その夜の出来事は運命的でした。私は学生でアートを学んでいた頃、クラブで踊るのが大好きでした。ある夜、真夜中も過ぎて一番盛り上 がる時間帯に、いつものようにフロアで踊っていると、とても美しい女性が近くにいて、ふと目が合った瞬間には一緒に踊っていました。その時の感動!今でも 覚えています。オリエンタルダンスとは全くほど遠いものだったのは確かですが、身体でコミュニケーションを取って可能性で遊ぶようなそんな感覚でした。そ の衝撃が忘れられず、出会った女性がやっているというクラスの門を叩いたのです。その女性というのが、最初の師であるMishaalです。
2.オリエンタルダンスを披露する際に最も大切なことは何ですか。
音楽と心と身体が一体になっていることだと思います。そして、その場の変化に対応出来る柔軟性も必要だと思います。

3.あなたのオリエンタルダンススタイルについて教えてください。
一 言で表すならば"ナチュラル"です。いつも聴こえる音楽を素直に形にしたいと思っています。音が見えるように、そこに心の揺らめきが繊細に乗っていくよう に、ほとんどの場合は構成を細かく考えた上での即興+少しの振付けで踊ります。エジプシャンオリエンタル(どちらかというと少しクラシカルな方が好みで す)をベースに、時にコンテンポラリーな表現もします。そのような時は大学で学んだアートの考え方がとても役に立っていると思います。ロマの踊りも少しず つ勉強中です。
4.あなたとオリエンタルダンスの関係を教えてください。
現在の師であるHadiaか ら教わった"Oriental dance is like life"というのが私のモットーです。10代でダンサーになることを決めてから、生活は全て踊りとともにあって、切り離すことは出来ません。だから自分 の生活の中で感じるもの全てが踊りになっていると思うし、"理想の踊りのために=理想の人生のために"が成り立つような行動(踊り)をしようと心掛けてい ます。
5.オリエンタルダンサーに助言を頂けますか。
まだまだ助言が出来るほどではないと思うのですが、時々自分自身でもつぶやく言葉です。
”真剣に頑張って深刻になるな”
6.あなたの理想のオリエンタルダンサーを教えてください。
広い視野でオープンマインドな人、話していることと行動が一致している人、一瞬一瞬を楽しんでいる人、そして愛と喜びを見る人の心に灯す人。
7.Saliさんの独立への動機・きっかけについて教えてください。
自分自身の進みたい道がはっきりとして、そのためには、独立した方がいいと思ったからです。住み慣れた我が家を離れるのは辛いのと同じで、スタジオが出来た時から毎週通っていましたから、切ない気持ちにもなりますが、心機一転頑張ります。
私が自分から言い出すまで見守ってくれたMishaalとGoroさんにはとても感謝しています。
8.オリエンタルダンサーとしての将来のプランを教えてください。
ミュー ジシャンや他のダンサーと一緒に本格的なツアーがしたいです。そして、これはダンサーとしてというよりもインストラクターとしてのプランですが、近い将来 スタジオを構えたいと思っているので、その準備をしながら、2011年は地方や海外でのWSも少し増やしたいです。オリエンタルダンスは確かなテクニーク を身につければ誰でも、身体と心が仲良くなる踊りです。師から教わったそのエッセンスの部分を伝えていきたい、そして心からの笑顔で踊れる人が増えていく お手伝いがしたいと思っています。もちろん私自身も学び続けます。今はボディワークについて興味があり沢山の本を読んでいます。踊りと平行してセラピーも 学んでいきたいと思っています。

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