2013年1月20日日曜日

ベリーダンスとは?




世界で最も古い踊りといわれているベリーダンスは、中東を中心に踊られているものですが、実はその歴史ははっきりしていません。紀元前のシュメール王朝や古代エジプト・古代ペルシアといった文明の絵画や古代ギリシャの彫刻に見られる踊り子の姿が原型ではないかと言う人もいれば、砂漠の民がステップしにくい砂の大地をしっかりと踏みしめ、腰から上を震わせて踊ったのがはじまりだと言う人もいます。踊りに込められた意味についても、「豊穣祈願」や「女神信仰」、「婚礼」や「出産」の準備など諸説があります。(参照:ベリーダンス・ジャパンWEB)http://www.bellydancejapan.jp/about/about.html

ところで、「ベリーダンス」という名称ですが、この時代からベリーダンスと呼ばれていたわけではないことを、念のために付け加えておきます。ベリーダンスとは、その後アメリカ人によって命名された言葉で、中東ではラクスシャルキとかバラディなどと呼ばれ、今でもこの名称は使われています。最近、日本では、ベリーダンス(腹踊り)という呼び名を改め、その芸術性を尊重する為に、オリエンタルダンスという呼び名を使うようになってきました。

ベリーダンスには、様々なスタイルがあります。エジプト発祥のエジプシャンスタイル、トルコ発祥のターキッシュスタイル、ジプシー達によって受け継いがれてきたジプシースタイル、アメリカ発祥のキャバレースタイル、トライバルスタイル、フュージョンスタイル、アメリカンジプシースタイル等があります。そのダンスの象徴的な特徴により各スタイルに分類されています。

なぜ、このようにベリーダンスには様々なスタイルが生まれるのでしょうか。おそらく、それだけベリーダンスが自由度が高い踊りであり、また自分自身の心の奥をそのまま表現しやすい踊りだからではないでしょうか。そして、芸能の世界ですから、ダンサーは当然のごとく他人以上にアピールでき、注目を浴びる表現を身につけなければなりません。その為、伝統的な中東の踊り方を頑なに守ることをダンサーとして自分の売りにする人もいれば、より個性的な独創性のある新しい踊り方を売りにしようと考えるダンサーもいます。これからも様々なスタイルが生まれていくでしょう。

どのスタイルのベリーダンスを始めるにしても、ベリーダンスを楽しんで踊り続ける為に、ダンサーとしての基礎筋力や姿勢、テクニックなどの基本を学ぶことはとても大切なことです。