Dr. Gamal Seif & Yuki |
5月6日のアリフ主催のDr. Gamal Seifのワークショップに参加しました。今回のワークショップのテーマは「ステージ上の空間の活用方法」。ステージ上の空間の基本概念を学び、いかにして空間を活用するのか体感してきました。
まず空間には、下記の3つの基本概念があります。
1. line (線)
direct (直線)/ indirect (直線以外、ジグザグ、半円、円)
2. direction (方向、東西南北、右左、前後、自分の身体の方向)
3. level (高さ、高低、 水平、垂直、並行)
振付を作る時には、これら3つの空間の基本概念を考慮する必要があります。
また同様に身体の中にも下記のような空間があります。
1. dynamic (大小、 早遅の変化)
2. tight/ wide (身体の幅に対して小さい/大きい、筋肉が収縮している)
3. soft/ hard(柔らかい/ 固い)
4.crescendo/ decrescendo(加速、減速)
今回のワークショップでは、このような概念を意識して、自由に身体を動かしていきました。
- スタジオの空間をを自由に駆け巡る
- 椅子を置いたスタジオの空間で、音楽に合わせて、自由に身体を動かす
- 3名一組が手をつないだまま、音楽に合わせて、自由に身体を動かす
- 腕の動きをテーマに、音楽に合わせて、自由に身体を動かす
音楽に合わせて身体を動かす時にGamalは、「例えば、馬車は騎手が馬を動かしていて、騎手の上に馬が乗って動かしているわけではない。この例えのように、音楽があなたの踊りを操っているのではなく、あなた自身が音楽を操っているように身体を動かして!音楽が単調なら踊りで抑揚をつけて観客に魅せるんだ!」と私たちに忠告しました。
不思議なことに、Gamalのワークショプを受けて、音楽が自身のオリジナルの身体の動きに色をつけているということを自然と理解することができました。
踊りはオリジナルの音楽、あなた自身のオリジナルの身体の動き、そして新しい挑戦があって成り立っている。
Gamalの指導の下、自由に身体を動かして獲得した事は、踊るという事を知ることでした。ワークショップを終えた私は、「踊るという事は、身体を動かすという事と全く違う」と身体で認識できます。Gamalのワークショップを受けて私は以下の点を体得できたと思います。
- 音楽をもっと聞くようになった
- 音楽に合わせて身体で自由に表現する感覚を知った
- 感情と表現は一体でなければならないことを知った
- 踊るためには、心を開いて自由になることが大切
- 音楽と身体を一体にして楽しむことができて、初めて踊りは熱量を発する
踊りと身体を動かす事の違いを身体で理解できたのはGamalのおかげです。また、来年もGamalのワークショップを受けようと思っています。